1.VARGO アルミニウムウィンドスクリーン
重量:37g 材質:アルミニウム 価格:1850円
アルミ製の軽量風防です。アルコールストーブや固形燃料ストーブは風に弱い為、風防でカバーしながら使うと効率よく沸騰までもっていくとことができます。写真のように五角形に立てて、風防として使うことができます。正方形に囲って「風防兼ゴトク」としても使用できる、と他のサイトでは説明書きが見受けられます。ただ、このようにゴトクとして使うと、アルミ板が直接炎にさらされるため、鈍りが発生してしまいます。この使い方は筆者は推奨しません。
当サイトでは小さなマグポットを推奨していますが、この場合は五角形に立てて、さらに後述のステイクを使うほうがよいでしょう。
2.VARGO チタニウムステイク 重量:9g 全長16.6cm 価格:350円 ※在庫切れ多し
チタン製のテント用のステイクですが、ここでは別の使い方を紹介します。おなじくVARGOの「ヘキサゴンウッドストーブ」や前述の「アルミニウムウィンドスクリーン」の上に渡して直径の小さなポットを上にのせるのです。つまり、グリルとして使います。チタン製なので、炎であぶられてもなまりにくく、あまり硬度が落ちません。さきほどの「アルミニウムウィンドスクリーン」を四角形に立ててゴトクとしても使うような説明もほかで見受けられますが、これをするとアルミは覿面(てきめん)に鈍りますので、五角形に立ててステイクを渡す、といった使い方をおすすめします。
テント用のステイクの予備として、必要数より2本多めに持ち歩くだけでよい、というところがメリットです。ステイクは、ストックが折れた際の添え木としてあて、ダクトテープでぐるぐる巻きにして応急処置したり、といろいろな使い方ができます。
3.VICTORINOX(ビクトリノックス) クラッシックSD
重量:21g 価格:2100円(実勢価格は約1400円)
いわずと知れた、1884年から続くスイスのアーミーナイフメーカーのプロダクト。有名が故に模倣品が後を絶ちませんが、2005年に競合のウェンガーを吸収合併してからはブランドとしては盤石の態勢です。ウルトラライトとしての観点で見た場合、あまりブレードの大きいものや、多数の機能がゴテゴテとついたものは必要ありません。必要最低限、コンパクトさでいえば、この「クラッシックSD」が候補として挙がってきます。
それでも、機能としては以下の7つがあります。とくにはさみとブレードが便利でよく使います。筆者の場合は大きな刃物をあまり使う機会がありませんので、これで充分だと思っています。
・スモールブレード(小刃)
・はさみ
・爪やすり
・マイナスドライバー
・ピンセット(毛抜き)
・トゥースピック
・キーリング
4.LIGHT MY FIRE (ライトマイファイヤー) ファイアースチール
重量27g 実勢価格:1409円 ※少し値上がりしているようです。
カラフルなハンドル部分が特徴的な、「現代版の火打石」ともいうべきファイヤースチール。アルコールストーブやガスストーブの着火用として、ガスライターに加えて持っておくと安心できます。
電子ライターやガスストーブに備えつきのイグナイタ(点火装置)は、「高度の高い場所では着火できない」というトラブルに遭う可能性があります。また、フリント式のガスライターも、うっかりガス漏れしてしまい使えなくなることがありえます。
そのようなときでも、安定して強力な火花を発することができる、便利なツールです。
少し練習すれば、同じ場所をこすってフェロセリウムの素地を出す事により、大きな火花を起こせるようになります。ファットウッド(マツなど樹脂を多く含む樹木)などを削りだしてティンダー(ほくち)にし、そのまま火おこしをする熟練者もいます。
じつはもう少し細くて重量の軽いものも販売されていますが、あまり細いとスターター部分(黒い棒)が折れてしまう恐れもあります。少し重いのですが、太いこちらのほうを推奨します。
また、意外と知らない方も多いのですが、ストライカー(金属の板のほう)のハンドル部分にホイッスルがついていて笛を鳴らすことができます。
5.LIGHT MY FIRE (ライトマイファイヤー) スポークリトル
重量:8g(1本) 実勢価格:797円(3本セット) ※少し値上がりしているようです。
当ブログ記事にも登場した、ライトマイファイヤーの超軽量スポークです。標準版のスポークにはフォーク側の側面にナイフがついていますが、このスポークリトルにはありません。
筆者は煮炊きの道具としても使うため、チタニウム製の標準サイズのスポークを使用しています。しかし、そういったことをしない場合には、やはりこちらが最軽量の選択肢となるでしょう。
6.Sun Company, Inc. Lumagage 重量:10g 実勢価格:3000円 ※在庫切れ多し
米国コロラドはデンバー北西へちょっとのSUN社から販売されている、超軽量な温度計兼コンパス。目盛は摂氏と華氏の両方があります。
蓄光インクが塗布されていて、日が落ちても視認性があります。ちょっと温度や方角を知りたいときにたいへん便利です。
衣類のファスナーなどにつけてもよいのですが、筆者はこういった小物類をまとめて登山用のカラビナにつけて腰にさげています。
7.Snowpeak チタンシエラカップ 重量:39.5g 容量:310ml 価格:1836円
いわずと知れた「シエラカップ」の互換品。クオリティの高いプロダクトを生み出しつづけているスノーピークからも、チタン製のシエラカップが発売されています。直火にかけられる、複数重ねてもかさばらない、といったメリットに加え、ステンレス版にない軽さが特徴になっています。※オリジナル版は85g。半分以下の重量です。ちなみにシエラカップは、ほかにもいろいろなメーカーから発売されています。(Amazonなどで「シエラカップ」と検索するとたくさんでてきます。一度みてみると楽しめますよ。)
8.ファイントラック×ハイカーズデポ ツェルトⅡロング 重量340g 価格:22680円
透湿性があり、常用を推奨するユニークなツェルト。繊維に強い「ファイントラック」社と、ウルトラライトの総本山ショップ「ハイカーズ・デポ」の共同開発で生み出されたプロダクトです。
派手なオレンジなどのエマージェンシーカラーではなく、落ち着いた「朽葉色」、寸法も「ツェルトⅡ」から20cm伸長してテントのかわりにゆったり使えます。(2名がゆったり横になれるような空間が作れます。)
重量面でも、トレッキングポールを支柱がわりに使えるため、通常のテントに比べてたいへん軽量になります。フロアもあり/なしとどちらにも融通がききますので、その場のコンディションにあわせることができます。
9.SOL エスケイプビヴィ 重量:252g 価格:5495円
防水透湿素材でつくられた、マミー寝袋タイプのビヴィサックです。耐久性はそれほど高くありませんが、丁寧に使えば長く使えます。(筆者は10回を超えて使用していますが問題は発生していません。)
元々は非常時に使うものですが、夏場はこれだけでも充分に寝袋がわりになります。寒い時期にも、手持ちのシュラフにプラスして、シュラフカバーやインナーシーツとして使用すると暖かさがアップします。
10.山と道×スカイハイマウンテンワークス Minimalist Pad 重量:53g 価格:3456円
おそらく、これがクローズドセルのマットでは最薄・最軽量なプロダクトでしょう。有名どころの「サーマレスト」ほどの厚みと暖かさはありません。が、切り詰めていくと銀マットよりもさらにコンパクトにまとまる、ということを示した究極の一品です。
底冷えする冬季はこれだけだと正直なところ厳しいのですが、夏場の低山はゆうゆうOKです。筆者は24リットルのザックの脇にまるめてさし、ツェルトとビビイだけをもって山のなかで寝ついたりしています。
※サムネイルのリンク先の「山と道」さんの記事も面白いので、読んでみてください。(スカイハイさんのレベルの高さにも本当に舌を巻きます。)
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