重量:135g 材質:チタニウム 価格:5800円
ペンシルバニアはルイスバーグ、チタン製の山ギアで有名なブランド、VARGOからはいくつものユニークなプロダクトが発売されています。
その中からここではウッドストーブをご紹介することにします。
重量、値段ともに比較的重い部類に入るかもしれませんが、山で拾った小枝などを燃料にして火を使える、つまり燃料を現地調達することができるという利点があります。
実際に使う場合には、SP600やSP450ならばそのままポットをのせられます。
SP300のように小さなものは、テントのステイクを横に渡してその上にのせるようにします。
ゴトクとウィンドスクリーン、場合によっては燃料の携行が不要となるため、それらの総重量をもって比較すべし、というわけです。
右の写真は、フタ付SP300をのせたところです。
ちなみに、小枝だけでなく固形燃料でも当然問題ありません。
前述のトランギアTR-B25やエバニューのEBY254を中に格納して、ウィンドスクリーン兼ゴトクとして活用するやり方も有名です。
これらはどちらかというと、調理に重点を置いたソロキャンパーに多いようです。(重くなります。)
ウッドストーブは薪を集めたりする必要がありますが、自然との一体感が味わえるストーブといえます。
注:場所によっては落ちている小枝や薪などの採取が禁止されているところもあります。事前に確認するようにしてください。
下の写真や動画は、撮影用に固形燃料を仕込んで実際に使ったときのものです。
・エスビット ポケットストーブ 重量:85g(本体のみ) 材質:ブリキ? 価格:1155円
固形燃料ストーブの定番と いえば、まずこれです。街の山道具屋さんにもよく置かれています。価格も1000円ちょっとでゴトクと燃料が手に入り、非常にリーズナブルです。固形燃料 を使った経験がないなら、迷わずこれから入るとよいでしょう。パッケージはスタンダード版とミリタリー版の2種類があります。違いはヘキサミン固形燃料1 個の大きさです。各々、燃料のみでも購入できます。
スタンダード版は4g×20タブレット、ミリタリー版が14g×6タブレットでかつ防湿パックになっています。燃焼時間は4gタブレットで6分間、14gタ ブレットで15分間です。輸入元の飯塚カンパニーのサイトの説明書きは燃焼時間が間違っていましたので、上記で憶えておくとよいでしょう。
400mlくらいまでの湯沸しを想定するならば、4gの固形燃料が便利です。
ただスタンダード版は防湿パックされていませんので、その点は注意が必要です。また、有害なススがでるため、直火で食べものをあぶるのには適しません。あくまでもポットなどを加熱する用途に使用してください。
なお写真のポケットストーブは黒く塗装されたものですが、オリジナルはパッケージの写真にあるように、グレーです。(ススがついても汚れた感じにならないので、筆者の好みで耐熱塗料のマットブラック仕上げにしています。)
ちなみにこのプロダクトには、そのままふたまわりほどビッグサイズにした、その名も「ポケットストーブ・ラージ」というバージョンがあります。
大きい鍋ものせられるという記述がありましたが、これはどうやってもポケットには入りそうにありませんでした…。もはや、「ポケット〇〇」ではありません。
左の写真は、実際にSP600をのせてみたところです。
これ以上のサイズのものをのせる場合は、ゴトクを直角まで開いて使用するようにします。
そこそこ軽くてこの値段、補助ストーブや緊急用・非常用として、ひとつは揃えておくと安心できる一品です。
・エスビット チタニウムストーブ 重量:11.5g 材質:チタニウム 価格:1575円
マスメーカーの固形燃料ストーブ(ゴトク)では、長らく最軽量モデルとなっているエスビットのプロダクトです。
チタニウム製で重量はわずか11.5g、フォールディングタイプで足を開き、エスビットの固形燃料をのせて使用します。折りたためばどのサイズのカップにも入るコンパクトさです。
しかし、少々注意すべき点があります。
それは、ゴトクにのるポットの直径があまり小さすぎてはならない、ということです。
SP600やSP450では問題なく使用できますが、SP300となると厳しいでしょう。
SP450と同径のマグは数多く販売されていますので、それらをお持ちであれば気にすることなく使用できます。(モンベル、VARGO、EPIgas、テラノバ、etc…)
左の写真が、実際に足を展開したものです。
中央の台座に固形燃料をのせ、ライターなどで着火します。
4gの固形燃料だと、微妙に沸騰にいたらないケースもあるようです。
このワークアラウンドとして、アルコールを数滴たらしておいてから着火する、という手法があります。
右の写真が実際にSP600マグをのせたところです。
ストーブがほとんど隠れてしまっていますが、効率よくマグ底部を火にかけられる構成となっています。
風に弱いため、多くの場合はウィンドスクリーンと併用する必要があります。
逆に、息をフッと吹きかけて消すこともできますので、使用途中で沸騰したら、そのまま吹き消して次回また続きから使う、といったこともできます。
次に紹介するTriPodがリリースされるまでは、先鋭的なストーブ(正しくはゴトクかな?)でした。