軽量なストーブたち(1/3)

トランギア TR-B25 (アルコールストーブ)

 重量:110g 材質:真鍮製 価格:約2500円

DSC01266定番のアルコールストーブといえば、やはりこれでしょう。スウェーデンのトランギア社は半世紀以上もアルコールストーブを作り続けている老舗メーカーです。その重量は110gと、じつは他のアルコールストーブと比較してあまり軽くはありません。しかしこのストーブを事実上の標準品として紹介しておきたいと思います。燃料蓋や火力調整蓋が標準装備されていて、火力もありたいへん扱いやすいストーブです。

燃料蓋は個体によってパッキンが甘く、液漏れをするためアルコールを入れっぱなしの携行は推奨されていません。別途、アルコール燃料を入れるボトルを用意したほうがよいでしょう。また、どのストーブについてもいえることですが、一酸化炭素中毒の恐れがありますので、テントの中での使用は避けてください。また燃焼中に燃料の追加はしないようにしましょう。思わぬ炎があがり、危険です。燃焼中には本体が高温となりますので、綿の軍手や皮手袋をつけて手を保護するようにします。アルコール燃料は安価で、薬局などで500mlで200~300円程度で入手できます。燃料代が安くてすむところは、アルコールストーブのありがたいところですね。

DSC00353実際に使用する際には、ゴトクが必要です。トランギア純正のゴトクもいくつか販売されています。

が、どれも大きくて、あまり満足できるものではありませんでした。

個人的にはエバニューのチタンアルコールストーブ用ゴトク(EBY253,16g)がおすすめです。価格は1050円でありました。

DSC00354スノーピークシングルチタンマグ300を、さきほどの十字ゴトクの上にのせてみたところです。

アルコールストーブや固形燃料のストーブは、風に弱いので、実際に屋外で使用する際にはウィンドスクリーンで囲ってやると効果的です。

まずはこのアルコールストーブで基本的な扱い方を学ぶとよいでしょう。

以下は着火したところです。

DSC00939Youtube動画も張り付けておきます。(着火方法も実演しています。初めての方はどうぞ)

着火から十数秒で本燃焼に移行して、あとは安定して長く炊けるのがこのストーブの良いところですね。

エバニュー チタンアルコールストーブEBY254 ←今在庫切れなのか高額(ご注意)

   重量:34g 材質:チタニウム 価格:約3600円

DSC01265前述のトランギアを伝統的な製品とすると、こちらは日本製、最新鋭のアルコールストーブといえます。

重量はトランギアの3分の1以下、バーナーホールは2段式で、火力は弱まるもののゴトクなしでポットをのせることができる優れものです。

火力もトランギアに負けないものがあり、とくに湯沸しのみに限定しなくても充分すぎるものがあります。

DSC00347スノーピークのシングルチタンマグ、600/450/300は問題なくゴトクなしで使えます。

ただ、ゴトクなしで上にのせる場合は本燃焼を見届けてからにしないと消火してしまいますので、注意が必要です。

さきほどのトランギアもそうなのですが、アルコールストーブは燃焼が静かです。

ガスのようにゴーッと音がしないため、自然界の音をかき消すノイズ音がでないことも、大きな魅力となります。

ちなみにこのストーブはオプションというか、ストーブスタンドのセット(セット品EBY255、スタンドだけEBY257)があります。

固 形燃料のゴトクやウッドストーブとしても使用できるそうです。ただ、固形燃料のゴトクとしては大仰です。またウッドストーブとしてはかなり容量が小さいた め、小枝を頻繁に投入することになります。あまり現実的な使い方ではないでしょう。個人的にはこのストーブ単体での使用がベストだと思っています。

以下は、着火したところです。

DSC00945Youtube動画も追加しました。炎のかたちがたいへん美しいストーブです。

本燃焼までは1分30秒、といったところでしょうか。待てないひとは、最初にアルコールを全体に少しまぶしかけておいて着火し、丸焼きにすると本燃焼までひといきに移行するという荒業があります。(自己責任でお願いします。)

アンチグラビティギア カタディンストーブ

 重量:36g 材質:アルミニウム 価格:2730円

DSC01264この日本製のアルコールストーブの特徴は、なんといっても軽さと安定性です。材質はアルミニウム、フォルムはサイドバーナー方式で火力も強めです。

すこし直径の大きいポットによいサイズなのですが、ここではSP600などにあわせてみるとよいでしょう。

ゴトクが不要で、そのままポットを載せられる、それが大きな魅力です。

写真のストーブの下にしいているのがプライマリーパンと呼ばれるものです。

少しアルコールをたらしてストーブ本体をあぶっておくと、本燃焼までの時間を短縮できます。

DSC00344SP600にマッチする点を挙げておきます。

・容量があるので火力の強いストーブがよい

・プライマリーパンも含めカップへ収納できる

・サイドバーナーがちょうどカップ底にあたる

以下、着火したところです。

DSC00948こちらもYoutube動画を付けておきます。

プ ライマリーパンの効果で、本燃焼まで1分くらいに短縮されています。直置きかつ、かなりの火力がありますので、比較的大きなポットでも対応します。重心も 低いので安心感がありますね。ただ、大きな火力と引き換えに、燃費は上記3つのストーブのなかで最も悪くなっています。ほかのストーブよりも多めに燃料は 携行したほうがよいでしょう。

以上、メジャーなアルコールストーブを三点ご紹介しました。ほかにもご紹介したいガレージメーカーさん発のものがありますが、今後書いていきたいと思います。

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